【ご購入者】山形県西置賜郡 兼業農家 手塚さま ドローンで実散布

山形県西置賜郡で兼業農家を営む手塚さんが、FLIGHTS-AGを使って、水稲の防除作業を行ないました。これまでのラジコン動噴での防除作業との違いや、実際にFLIGHTS-AGで農薬を散布してみて気づいたことなど、率直にお話いただきました。 *講習、練習時は水を散布

真夏なのに汗をかかずに作業が出来る

この夏、防除作業が、これまでのラジコン動噴からドローンでの散布に変わりました。一番の違いは、

「朝夕でも暑い8月。防除作業が汗をかかずに出来ること。」

手塚さんがおっしゃる隣で、奥様も大きく頷きます。半自動モード(ABモード)だとあっという間、短時間で作業が終わり、汗をかかずに防除作業が出来たと言います。

手塚さんがドローンの操縦を行い、奥様がナビゲーターと呼ばれる、圃場の奥でドローンの飛行距離や間隔を伝えたり、安全監視をする役を担っています。

「まだ、阿吽の呼吸の域には達していないから、ドローンを停止する位置を伝えてもらうタイミングも練習が必要。」

FLIGHTS-AGの講習、練習の際は、農薬の代わりに水を撒きます。そのため実際に農薬を撒くと、機体を止めても薬剤が慣性の法則で思ってた以上に飛んでいくため、停止位置をもっと手前にした方が良いことがわかったと言います。

練習から実際の散布と、奥様と二人三脚で経験を積み、操縦が上達しているのがわかりました。このままいけば、阿吽の呼吸になる日も近い気がします。

動噴は3人でもきつかった

これまでの動噴での防除作業は最低3人必要でした。

「3人でもきつかった。」

これまで使っていたラジコン動噴

息子さんが毎回手伝ってくれていたため、手塚さんの所では人手確保が出来たものの、子供が離れて暮らしていたり農家を継いでいない場合、夫婦2人では、第三者に依頼しなければなりません。人手の確保から大変で、3人揃っても防除作業は毎回きつく大変だったそうです。

FLIGHTS-AGでの防除作業は、

「2人で出来るし、作業自体ぐっと少なくなったので、すごく楽になりましたよ。」

奥様も

「今までの動噴での作業を思うと、本当に楽。」

ご家族の負担が減ったからか、8月頭の暑い日に、お二人が1日の作業を終えるところでお話を伺ったにも関わらず、手塚さんも奥様も朗らかな笑顔でした。

人が集まってくる

FLIGHTS-AGで練習や作業をしていると、近所の方だけでなく、通りがかりの車の方も見に来るそうです。

「まだまだこの辺では珍しいので、ドローンが飛んでいるだけで、みんな見に来ますよ。」

たまに、ナビゲーター役の奥様と作業中に大声でやり取りしていると、見に来た方がびっくりしていくこともあると笑ってお話くださいました。ご夫婦だからこその、信頼のやり取りのようなのでどうぞご安心を。

畦畔の草刈りがドローンで効率的に出来る

本来、水田の防除作業前に、水田周辺の畦畔の草刈りをするのが理想的です。ただ、ラジコン動噴では畦畔の防除作業が難しく、防除していない草を刈ると虫が飛散してしまうため、思うように草刈りが出来なかったそうです。ラジコン動噴を持って自身が歩く場所が畦畔になるため、自分の足元に農薬を散布することが不可能でした。

「ドローンでの散布は、畦畔の防除作業も出来、時間・労力も短縮出来る。防除してあれば虫の飛散も心配ないし、草刈りに時間と労力がまわせるのもメリットだと気付きました。」

今までやりたくてもなかなか出来なかったことが叶った、と嬉しそうな笑顔が印象的です。

*畦畔(けいはん):あぜ道のこと

FLIGHTS-AGを発売し、初の防除時期を迎えました。農作業の現場でご利用いただき、これまで多くの労力・時間がかかっていたこと、理想通りには作業出来なかったことが、FLIGHTS-AGで出来るようになった、導入して良かった、という農家の皆さまからの声が届くようになりました。農業事業部一同、大変嬉しく感じると共に、もっとこうして欲しいというご要望にも順次対応し、FLIGHTS-AGが農業の一助を担っていけるよう努めてまいります。